鏡花はどのような文字を書いたのだろうか?
識語にせよ短冊にせよ、清明な感じがします。
尾崎紅葉「此ぬし」[明治23年(1890)]の識語
紅葉自筆原稿の前に、鏡花の識語(写本・刊本などで、本文のあと、または前に、書写・入手の由来や年月などを記したもの)が置かれている。
『此ぬし』は明治23年(1890)、『新作十二番』という叢書の2冊目として春陽堂から刊行された。
鏡花は、『此ぬし』が書かれた翌年に紅葉に弟子入りした。紅葉の死から16年後の、大正8(1919)年6月付の鏡花の識語からは、師への深い思慕が感じられる。
国立国会図書館での実際の状態は次のとおり。
俳句の色紙・短冊から
出典:ヤフオク
撫子の根に寄る水や夕河原
出典:ヤフオク
「朧夜のさくらにすずはなぜつけぬ」
出典;ヤフオク
【右】蔵前や師走月夜の炭俵
【左】秋の雲尾上のすすき見ゆるなり
2020.6 2枚組 ヤフオク落札価格: 47,940円
出典;ヤフオク
【右】鵙なくや大工飯くふ下屋敷
【左】山畑のひともと桜おそ桜
出典:ヤフオク
おぼろ夜之片輪車のきしる音
出典:ヤフオク
白魚にキスするよしもなかりける
2021.9 掛け軸(箱付き) ヤフオク落札価格: 22,500円
手書き原稿から
湯島詣 出典:複製 近代文学手稿100選
コメント