泉鏡花は明治から昭和まで活躍し、生前刊行された本の数も少なくありません。また、死後も全集・研究書を含めて多くの書籍が途切れることなく刊行されています。
いくつかの書籍はその装丁の美しさと相俟って鏡花本と呼ばれ多くの人を魅了してきました。ただ、表紙が文字だけな地味な本にも、それが刊行された時代を映して興味が尽きません。また奥付には初版か否かだけでは無く、書影とは別に時代を表しています。目次はどの文章が収録されていたかを教えてくれます。挿絵はその本の雰囲気を、、、
装丁の美しさのみにはこだわらず、書影・奥付そのものにも価値を認めて(単に面白いだけかもしれませんが、、)できるだけ紹介していきます。
昭和期刊行本
昭和新集 昭和4年4月 改造社
装幀:鏑木清方 出典:ヤフオク
斧琴菊(よきこときく)昭和9年3月 昭和書房
小村雪岱 木版画装丁 【サイズ】約16.5㎝×約23.2㎝
見返し:芥川龍之介の泉鏡花全集の推薦文「鏡花全集目録開口」の自筆原稿
「鏡花全集目録開口」の全文はこちらに掲載
【落札価】初版 2019.12 68,800円 @ヤフオク
薄紅梅 昭和14年10月 中央公論社
鏑木清方 木版画 小村雪岱 装丁
コメント