鏡花本の装丁・書影・挿絵・奥付・落札価格など【1. 明治期刊行本】

泉鏡花は明治から昭和まで活躍し、生前刊行された本の数も少なくありません。また、死後も全集・研究書を含めて多くの書籍が途切れることなく刊行されています。

いくつかの書籍はその装丁の美しさと相俟って鏡花本と呼ばれ多くの人を魅了してきました。ただ、表紙が文字だけな地味な本にも、それが刊行された時代を映して興味が尽きません。また奥付には初版か否かだけでは無く、書影とは別に時代を表しています。目次はどの文章が収録されていたかを教えてくれます。挿絵はその本の雰囲気を、、、

装丁の美しさのみにはこだわらず、書影・奥付そのものにも価値を認めて(単に面白いだけかもしれませんが、、)できるだけ紹介していきます。

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明治期刊行本

海戦の余波 明治27年11月 博文館


出典:ヤフオク ほるぷ出版 名著復刻

日用百科全書 和洋禮式 明治28年5月 博文館

鏡花は明治28年2月より尾崎紅葉の家を出て、博文館の大橋乙羽宅に移り、「日用百科全書」の編集に携わります。収録されている「起居動作」「礼式所感」が鏡花作品であり(『新編泉鏡花集』別巻二の書誌参照)、鏡花の名前は出ていませんが鏡花本の一冊として見なされています。多色刷木版口絵は水野年方、装幀は鈴木華邨。年方の口絵は重版と初版で異なります。

初版落札価格: 12,500円(2022.10 ヤフオク)

日用百科全書 衣服と流行 明治28年10月 博文館

泉鏡花が編集を務めた日用百科全書の第6編『衣服と流行』です。鏡花作品「当世女装一班」は鏡花作と認められています『新編泉鏡花集』別巻二の書誌参照)。口絵は富岡永洗による多色刷り木版です。

初版落札価格: 14,500円(2022.10 ヤフオク)

冠弥左衛門 明治29年9月 朗月堂


木版画挿絵 処女作

錦帯記 明治32年2月 春陽堂


B6判 鈴木華邨 木版画挿絵 【サイズ】約14.8㎝×約22.3㎝
初版本落札価格 40,500円 2021.6(ヤフオク)

湯島詣 明治32年11月 春陽堂

   

照葉狂言 明治33年4月 春陽堂

 
鈴木華邨 口絵

通夜物語 明治34年 春陽堂

 
出典:ヤフオク
富岡永洗 多色刷木版口絵2葉入

三枚続 明治35年1月 春陽堂


鏑木清方 木版画挿絵

黒百合 明治35年3月 春陽堂

 
明治35年 春陽堂 多色刷木版画入(水野年方)

田毎かがみ 明治36年1月 春陽堂

鏑木清方 木版画挿絵 【サイズ】約15.3㎝×約22.3㎝

無憂樹 明治36年6月 日高有倫堂

 

鏑木清方 木版画挿絵 【サイズ】約15.5㎝×約22.5㎝

続風流線 明治38年8月 春陽堂

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挿絵:鰭崎英朋
画像提供:立命館大学アート・リサーチセンター

誓の巻 明治39年2月 日高有倫堂

 
鏑木清方木版口絵
【落札価】初版 ヤフオク2020.11 20,500円

愛火 明治39年2月 春陽堂



口絵木版画:鰭崎英朋

七本櫻 明治39年6月 日高有倫堂

 

富岡永洗彩色木版画口絵入

草迷宮 明治41年1月 春陽堂


装幀・口絵 岡田三郎助

高野聖 明治41年2月 左久良書房 装幀・口絵 鏑木清方

初出 明治33年2月 雑誌『新小説』
収載 「高野聖」「政談十二社」

口絵・鏑木清方

婦系図 前・後編 明治41年2月・6月 春陽堂

(前編)


鏑木清方

(後編)

口絵木版画・鰭崎英朋 鏑木清方
木版画挿絵【サイズ】約15.3㎝×約22.4㎝

「沈鐘」 登張竹風との共訳 明治41年9月 春陽堂

 
出典:ヤフオク
ゲルハルト・ハウプトマンの戯曲『Die versunkene Glocke』の共訳 (三方黒)

柳筥 明治42年4月 春陽堂

 

多色刷木版口絵:榊原蕉園(池田蕉園)
『X蟷螂鰒鉄道』『化鳥』など収録

神鏨 明治42年 文星堂書房

装幀:鏑木清方 出典:ヤフオク

白鷺 明治43年 春陽堂

三味線堀 明治44年1月 籾山書店


胡蝶本

銀鈴集 明治44年10月 隆文館


橋口五葉装幀

国貞画く 明治45年4月 春陽堂

 
橋口五葉 木版画装丁 【サイズ】約13.3㎝×約19.6㎝

【落札価】初版 ヤフオク 2019.12 100,001円
【落札価】初版 ヤフオク 2020.11 10,000円
【落札価】初版(函なし)ヤフオク 2020.12 22,722円

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